2014 「みはらし」に力をいただいて…
「みはらしの丘」とは、本当に素晴らしい名づけをしたものだと、毎日感心しています。私は、みはらしの丘の「春」「夏」、そして今「秋」を経験していますが、昼の光を受けた蔵王連邦の姿にも、山形市街を一望する夜景の煌めきにも、まさに魅入られてしまいました。
私は、特に4月から5月にかけて、学校を見回って最後に帰ることが多かったのですが、「カチン」と鍵を締めた後、グラウンドの方に回って初めてその夜景を見た時、息を飲むほどの感動を覚えました。これが「みはらしの丘」なんだ!と、その美しさに陶然とし、疲れも忘れてしまいました。きっと、秋の深まりとともに空気が澄み、さらに輝きを増した夜景が見られるのではないかと心待ちにしています。
みはらしの丘小学校に勤務し、半年が過ぎました。その中で、この景観の美しさは、ここで生活している方々の願いと努力で創られているものでもあると感じています。自治会の方々を中心とする清掃活動、PTAの方々を中心とするあいさつ運動、そして子どもたちの明るく溌剌としたあいさつの声と表情…。自然の景色とともに、美しい街を創っていこうとする人の姿が、「みはらしの丘」の景観なのですね。私もその「みはらしの丘」の一部でありたいと願っています。
山形市立みはらしの丘小学校 教頭 樋口 潤一